君がいない
あたしたちは、どこをどう間違ってしまったのかな。
君の気持ちが離れてしまったのは、どうしてなのかな。
君がいなくなってから、あたしのなかで渦巻いていた疑問。
……――いま、やっと分かった。
現実を目の当たりにしてから、あたしはやっと気づいたんだ。
あたしたち、目を背けていたね。
ほんの少し、不満に思うこと。
こうしてくれるといいのにな、と一瞬でも思ったこと。
ぜんぶ、ぜんぶ……。
ひとつ残らず、吐き出してしまえばよかったんだ。
喧嘩になってもいいから、腹を割って話せばよかったんだ。