運命の人
「ツインレイとの恋愛で次に起こり得るのはサイレント期間」
「なんだそれ?」
今回も二朗はスマートフォンを取り出し、調べ始めた。
「えーっと、仕事でトラブルが発生し転職したり、近しい人とのトラブルによって人間関係が大きく変わったり、人生のライバルが現れたりする。会えても、いつもは衝突しないような些細なことで対立したり、大喧嘩をしたりうまくいかなくなる、だってさ」
「信じてないよ」
そう言って会話を流すと、二朗は紗香に肩をすくめてみせた。
「ちなみに彼女はなにをしている人なの?」
紗香に聞かれて製薬会社のMRだと教えると紗香の眉間に皺が寄った。
「私の友達にもMRいるんだけどMRって転勤があるはずよ。全国展開しているような製薬会社なら大体、5年前後で転勤になるって聞いた気がするわ」
澪は今、入社して4年目。
統計的にそろそろ転勤という話が出てもおかしくないということか。
「トラブル、起こりそうじゃん」
二朗が楽しそうに言う。
全然楽しくないのに。
「起きたら起きたで対処すればいいだけの話よ。ね?」
紗香はフォローしてくれるけど、俺の胸には不安が渦巻き始めていた。