四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
「シュリちゃんってさ、詐欺師とかに引っかかりやすいかも。気をつけたほうがいいんじゃない?」

「あ…はは…そうかも」

「…しーちゃんが言ったんだ。保健室から戻ってきたときに、彼女ができたって。どういうことって問い詰めても詳しいことは話してくれなかった。ほんとに意味分かんなくて突然現れた女が許せなかった」

「皐月くんは四季くんのことが本当に好きなんだね」

「当たり前じゃん。それ、ぼくに本当に人間なんだねって言ってるみたいなもんだよ」

「なんでそんなに好きなの?」

「なんでとかある?すごく理由が無いと友達をいっぱい好きになったらおかしいの?」

「ううん。素敵だと思う」

「いい子ぶりっこ」

「そんなんじゃないよ!」

「なーに喧嘩してんの?」

「四季くん!」

「つめたっ!」

四季くんが持ってたアイスを首にぴとって当てたられた皐月くんはベンチから立ち上がった。

私と皐月くんの間に四季くんが座った。

「なに話してたの?」

「んー、四季くんはかっこいいよねって話」

「なにそれ」

目を細めて微笑む四季くん。
はい、って私の好きなフルーツティーのペットボトルを渡してくれる。

「皐月、半分ちょーだい」

パキッて二つに分けられるアイスの半分を皐月くんが四季くんにあげた。

半分こして得意げに私を見てくる皐月くんは、年上なのに弟みたいに見えた。
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