四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!
五分くらい待ったけれど、四季くんは戻ってこない。

荷物が届いたとかならすぐ終わるはずだけど…。

ベッドから出て、部屋のドアを開けた。
玄関のほうからひとの話し声が聞こえてくる。

ひとりは四季くんと、
かすかに聞こえてくる女性の声に聞き覚えは無い。

そーっと足音に気をつけながら、
玄関から二階に吹き抜けになっているところから見下ろしてみた。

綺麗なひと…。
ブラウンよりももう少しゴールドに近いヘアカラーで、
ふんわり巻かれた豊かなロングヘア。

服装も高校生の私にはちょっとハードルが高い。
ピタッと体の線に沿うタイトなやつ…。
へそまで出てるし、露出が多くてあのお洋服のアイテム達の名称すらよく分からなかった。

スラっとした長い脚。
ヒールの高さもアレで歩けるなんて感心しちゃう。
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