君の好きな人になりたかっただけ 〜報われない片想い〜
大口を開けて楽しそうに話している小山内くんの笑顔から、なぜか目が離せなかった。



その日から、朝の電車が同じらしくよく会う小山内くんとは、目が合ったら軽く挨拶をするようになった。


教室にもよく遊びに来るため、その姿を自然と目で追うようになりいつしかそれは恋心へと進化していた。



「あはは、それはひどいっす!」



時の流れは早く、私たちの関係は一歩も進むことなく二月に入った。


小山内くんは最近教室に来る頻度が高くなった。


もうすぐ私たちも卒業だし、同じ部活の先輩と会えなくなるから今のうちに話しておきたいと考えているのかもしれない。


…それか、会いたい人がこの教室にいる、とか…。



ふと、机に腰掛け笑っていた小山内くんと目が合い、咄嗟に逸らしてしまう。


なんだか最近、小山内くんとよく目が合う気がする…。
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