この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている
「……真っ白な光が……」
突然。
声がした、背後から。
その声は。
あった、聞いたことが。
そう思いながら振り向く。
「那覇」
やっぱり。
背後に立っていたのは。
小学校からの同級生、那覇空澄。
クラスは同じだったこともある。
だけど高校一年生の今年度は違うクラス。
那覇は。
超が付く程のイケメン、そしてクール。
勉強の成績は上の方。
スポーツも万能。
そんなクールな那覇が。
見ている、驚いた様子で。
私の方を。
「……それ、って……
この真っ白な光、のこと……?」
わからない。
なにがなんだか。
一体何なのか。
真っ白な光は。
なぜ那覇がそんなにも驚いた表情をしているのか。
「見えているのか、
やっぱり」
「え……?」
やっぱり、って。
「それって……」
一体どういうこと……?