狂愛〜虎を照らす月〜
何も聞こえない。


早く。

早く。何とかして。


あつい。

身体が燃えてしまいそう。


すると、鋭い眼差しをしたとんでもないオーラを放つ超絶イケメンの男性が私に近づく。

そして、私の肩に触れた。


「アッ、、、、」


鋭い眼差しをした目が一瞬大きく開いた。


彼は、何か紗理奈とスタッフに声をかけているようだ。

「ハァ、、、ハァ、、、」


目を閉じて、自分の身体を抱きしめる。




いつの間に2人きりになったのか。

もう、意識が、、、本当に、、、


「大丈夫だ。すぐに楽にしてやる」


聞こえる。

彼の低い声だけは。


私は、彼を見て頷く。


早く。


目の前の彼に助けを求めるように、訳もわからず早くどうにかして欲しくて、必死に彼にしがみつく。
< 18 / 301 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop