狂愛〜虎を照らす月〜



「なぁ。機嫌直せよ。
お前が、可愛すぎるんだ。
な?
ほら、まだなんだかんだ30分くらいしか遅れてないから。」


確かに、抱いたが、俺にしてはかなり抑えてサラッとおわしたつもりだ。
なるべく、格好も崩さないように努力はした。

パーティーさえなかったら、あのままゆっくりドレスを脱がして朝までコースだったろうな。


すると、深月は少し考えたあと、コロっと表情を変え


「そうね!パーティー楽しみ!」

と言って機嫌が直った。
もっと遅れたと思ってたのか?

俺は、機嫌を直した深月を見てフッと微笑む。

すると深月も微笑む。
良かった。

俺は安心して、またオデコにキスをした。
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