狂愛〜虎を照らす月〜
会場に着いて、俺は深月の腰に手を回してエスコートし中に入る。

「深月。綺麗だ。本当に。俺から離れんなよ?」

俺は深月の耳元に囁く。

「ふふ。岳もね」

深月も俺を見上げ、耳打ちする。

かわい過ぎる。
クソ。
連れて帰りてぇ。


そして会場内に入れば、立食形式のパーティーは既に始まっていて、人が煌びやかな服装をして楽しんでいる様子が伺えた。


その中に、見た事がある顔がチラホラ。
組員だ。

壁側付近にも、インカムを付けた組員がボーイみたいな格好して、それぞれの持ち場についている。


表向きでも、こんな感じで護衛がつく。


そしていつの間にか後ろに、陸と朔もビシッとパーティー用のスーツを着こなして、ついた。


「オーナー」
陸が、俺を呼ぶ。
表向きはオーナーだ。


「おう。遅くなった」


「待ちくたびれましたよ?」
とニヤっとした。
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