狂愛〜虎を照らす月〜
「若!女性の1人が!飲まされてたみたいです!」

さっきの組員が慌てている。

なに!?クソっ


「今いく」


俺は、作業もそこそこにVIPへ向かう。


そして、扉を開けて床に座り込む女を見た。



ドクン
ッッッッッッ!?


一瞬で、その女に目を惹かれた。


何だ!?


何もんだ!?


そして、近づいて肩に触れれば、甘い声が口から漏れ出した。


クソッ
完全に、キマってる。
間違いねぇ。
催淫剤を飲まされてる。


かなり辛いはずだ。


俺は近くにいた、友人であろう女に話しかける。

「おい。こいつの名前は?」

その女は、俺の顔を見るなりハッとした表情になる。




「早く言え」
地に這うような低い声で威圧する。


「み、深月です。、、、な、中村、、
中村深月」



「おい。調べろ。」
組員の1人に声をかける。


「あとは俺がなんとかする。お前ら全員出ていけ」

スタッフと、女に言い放った。
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