狂愛〜虎を照らす月〜
そして、熊のフロント企業をしてる建設会社のビルの前に車をつけた。


高層ビルの6フロアが熊の会社だ。


なかなか頑張ってるな。


「なぁ。どの子?」
陸が朔に聞く。


「すんげー別嬪だぞ」
朔が自慢気に話す。


「おい。俺のだぞ」


「わかってるって」
朔が笑う。

ったくよ。

「独占欲やべーな兄貴」
陸が笑う。


「言ってろ」


「あ!!あれだよな?なんかこないだと違う?」
朔が指を差した。


俺も外を見る。

いた。深月だ。
なんか、変なヅラ被ってんな。
ククククっ

「行け」


「任せろ」
陸が颯爽と車から降りて、深月の元へ急ぐ。


スーツを着てるから、まぁ普通に見えんだろ。
陸と俺はなかなか似てる。

たぶんすぐに気づくだろうな。

ははは。
深月の反応が楽しみだ。

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