愛のない一夜からはじまる御曹司の切愛
「私はずっと恭弥を見てきたのよ! あなたよりずっと一緒にいたの。それなのに、それなのにどうして」

 さやかさんは、最後は悲痛な叫び声をあげた。

 それに私は何も言えなくなり、黙り込んだ。

「連れて行って」

俯きながらそう言った彼女の声に、男たちは私を無理やり部屋から引きずりだして、ホテルの裏口から車に乗せられてしまった。


恭弥さんー。

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