パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 さっきの一瞬の単語を覚えていたことに驚きつつ、頷けば大きなソファに恭弥さんは腰を下ろすと大きく息を吐いた。

「どこから話せばいいのか……。頭の整理がついていないけど」

 あの日、誤解があって私が元樹とつきあっていると思っていたこと、悪意がある人から私には複数の男性がいると聞かされていたこと、それを恭弥さんはゆっくりと話し始めた。

どうしてそんなことを言う人がいたかはわからないが、そんな女性ならば元樹のそばに置いておけないと兄として思ったことは仕方がないのかもしれない。
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