一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。
「三月十四日って何の日だと思う?」
「え?卒業式と……あと、ホワイトデー?」
「そう、そうなの。それが問題なの……」
そう、華清高校の卒業式は、ホワイトデーの日と全くおなじ。
これが意味するものは、何か。
「戦争よ」
「……は?」
なに言ってんだこいつ、という白んだ目で見つめられるが、お構いなしに話を続ける。
ホワイトデーは普通、バレンタインデーにチョコレートをもらった男子が女子にお菓子を送るもの。
だけど、この学校はそんな常識はお構いなし。
なんと、ホワイトデーに意中の男子にチョコレートだのクッキーだのお菓子を渡す女子が頻出するそうだ。
もはや三年生女子だけじゃなくて、学校の女子、いや男子まで始めるらしく。
加えてモテる男子の第二ボタンの争いは当然。