一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。





「じゃあ、疲れてるふたりに差し入れ買ってこ?何がいいと思う?」


「…成沢先輩はブラックが苦手だけど、甘すぎも苦手な人だから……これで。柳瀬は意外と甘いものよりもスープ系が好きなので……」


「ふふ、よく見てるね。西宮くんの良いところじゃん」


「……ありがとう、ございます」



嬉しそうにはにかむ彼は、少し何かが吹っ切れたよう。


いつも以上に、可愛い系の笑顔がキラキラして見えた。




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「あ、遅いですよーふたりとも!もう成沢先輩が屍になっちゃいました」


「まだなってない……」


「わあ……ごめん。はい、ふたりにも差し入れどうぞ」



しっかり灰になりかけている成沢くんを宥めている向葵ちゃんは相変わらず健在らしく。


扉を開いた途端、笑みがこぼれた。




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