一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。
「……あーあ、……悧來くんが可哀想だわ」
「あの生意気はこれくらいでへこたれないでしょ?」
むしろ、にこにこの笑顔と持ち前の毒舌で何倍もの仕返しをされる未来が見える。
「そういうことじゃないの。いい?恋奈。自分のことを解ってほしいと思うなら、彼氏の条件に制限はいれちゃ駄目。せっかくその人が現れたとしても、チャンス逃しちゃうよ?」
「ええー……まあ、たしかにそうだけど……」
「広く視野をもつこと。これ私からの宿題だからね!」
「なんか咲菜先生みたい格好いい……」
「先生になるのが夢なもので」
とにかく、絶対だよ!?と念を押されて、勢いに流されてとにかく頷いた。
なんでそこまで咲菜は年下にこだわるのか、よくわからない。