100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
優しかった美玲に睨まれショックだったのは確かだが、チーフパーサーという立場上、クルーを守ろうとするのは当然だと思うので怒ってはいない。
「美玲さんは悪くないです。もし同じ立場だったら、私も仲間を信じたと思います。緑沢さんからも謝罪を受けましたし、私の中であの件は解決していますので」
「金城さんは心が広いのね。許してくれてありがとう。その緑沢さんだけど、辞めることになりそうよ」
事件の二日後、会議室に呼び出された和葉は運航本部の上層部から事情を聞かれた。
かなり緊張したが、和葉に責任がないことを認めてもらえたので安心した。
そのあとに緑沢から謝罪を受けた。
『金城さんには多大なるご迷惑をおかけしました。あの便に携わったすべての方にも。深く反省しております。大変申し訳ございませんでした』
その時は彼女の進退についてなにも聞かされなかったので、厳重注意くらいですむと思っていた。
「辞表を提出するよう言われたんですか?」
謝罪されても完全に許していないが、辞めると聞いて動揺した。
他の多くのCAと同様に、彼女も花形職業に憧れ努力して就職したのだろう。
それを失うのはつらく悔しいはずだと思うと同情が湧いた。
(配置転換や他空港への異動で許してもらえないかな。被害者からのお願いとして上層部に意見しにいこうか)
そんなことを考えていたら、美玲が首を横に振った。
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