100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
「心配するな。明日、堂島さんに頼んで、キャビンクルーには否定してもらおうと思う」
「堂島キャプテンですか?」
「いや、チーフパーサーの娘さんの方」
美人で仕事のできる美玲の顔を思い浮かべる。
一部のCAからよく思われていない和葉を気にかけてくれる優しい人だ。
「美玲さんと親しいんですか?」
「親しくはないが、最近は乗務スケジュールが重なって比較的よく話す。彼女は優秀だ。キャビンを安心して任せられる」
いつも順調なフライトとはいかず、離陸してからの乗客の体調不良や問題行動など、キャビンの責任者であるチーフパーサーはコックピットと連絡を取りながら対応しなければならない。
美玲への厚い信頼が伝わる口ぶりに、和葉は軽く唇を噛んだ。
(私だって……)
彼からの信頼を得たいという思いは航空整備士としてのもので、和葉がいるから安心して空を飛べると言われたかった。
(美玲さんにお願いしなくても、私は大丈夫なのに)
頭にのっている大きな手を掴んで下ろすと、強気に視線をぶつける。
「ひとつ確認です。このまま婚約の噂が広まって、五十嵐さんが困ることはありますか?」
「俺にはないが、お前になにかあったら――」
「大丈夫です。知らないと思いますけど、整備部で紅一点の私はすでに色々と陰口を叩かれていますので。今さら嫌味くらいで傷つきません。契約を交わした以上、きっちり役目を果たします」
「堂島キャプテンですか?」
「いや、チーフパーサーの娘さんの方」
美人で仕事のできる美玲の顔を思い浮かべる。
一部のCAからよく思われていない和葉を気にかけてくれる優しい人だ。
「美玲さんと親しいんですか?」
「親しくはないが、最近は乗務スケジュールが重なって比較的よく話す。彼女は優秀だ。キャビンを安心して任せられる」
いつも順調なフライトとはいかず、離陸してからの乗客の体調不良や問題行動など、キャビンの責任者であるチーフパーサーはコックピットと連絡を取りながら対応しなければならない。
美玲への厚い信頼が伝わる口ぶりに、和葉は軽く唇を噛んだ。
(私だって……)
彼からの信頼を得たいという思いは航空整備士としてのもので、和葉がいるから安心して空を飛べると言われたかった。
(美玲さんにお願いしなくても、私は大丈夫なのに)
頭にのっている大きな手を掴んで下ろすと、強気に視線をぶつける。
「ひとつ確認です。このまま婚約の噂が広まって、五十嵐さんが困ることはありますか?」
「俺にはないが、お前になにかあったら――」
「大丈夫です。知らないと思いますけど、整備部で紅一点の私はすでに色々と陰口を叩かれていますので。今さら嫌味くらいで傷つきません。契約を交わした以上、きっちり役目を果たします」