【完】恋情を拗らせた幼なじみ社長は、訳アリ令嬢を執愛している。
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「今日は遅くなるけど、ちゃんと鍵閉めてね」
「うん。大丈夫だよ、子どもじゃないんだから」
相変わらず過保護な碧くんに笑いつつも、私は彼を見送った。
見送った後は、部屋を掃除をして冷蔵庫にある食材で碧くんのために作るメニューを考える。
そんな時間が今の楽しみで好きな時間だ。
テーブルにメニューノートを広げて、タブレットで一週間の決めていた献立を見ながら今日の献立をしっかりと立てる。