恋愛デビュー *



 「・・私の事好きには・・・・なれないの?」






 「      ごめん」






  橘は フェンスに寄りかかって




  涙を拭いた。




  「今まで縛り付けてゴメン。・・・・・もう自由にしてあげる。







    田辺さんにも傷付ける様なことはしないから安心してよ。」






  ・・・・・・橘─。







 「 早く行ってよね!!!



   田辺さんの所。




  アンタより良い男何かそこらじゅうに居るんだから!!!」







  俺に背を向けた橘。





  お前はイイヤツだよ─。





  「・・・・・ありがとな。幸せになれよ!」





 俺は屋上を出て彼女の元へ走って向かう。




 
   ─愛しい彼女の元へ 。










   
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