生きたくても生きられない君と生きたくないのに生かされる僕の一年間ノート

2月。

2月。


2月1日 元気な君に会えてよかった。まだ病んでる感じは抜け切ってないけど、いい顔してたよ!笑ってた。私があなたに出来たこと、あったの嬉しい。私が救ってたようで、私がずっと救われてたんだから!ただー、告白はねー。いろいろあるじゃん。 

2月2日 君の中にある私も嬉しい思い。でもその思いを返せないことを伝えるのが、私の気がかりだよ。

2月3日 今日の給食は節分だね!豆の代わりに、みんなたまごボーロついてた!小児科だけじゃないって看護師さん言ってたよ!のどに詰めるからだろうね。ご飯も美味しかった? 

2月4日 あなたが私がいることで明るくなっていくのはとても嬉しい。でも私がそれを受け入れたなら、私がいなくなったときに、あなたは今まで以上に苦しくなる。だから……。 

2月5日 マイナスから、無になって、プラスになって、ハイになったときの落下は、痛いよ。だから私は、あなたをハイにさせたくない。もうなっちゃったのかな。 

2月6日 幸せからの落下は、飛び降りたような衝撃だよ。それに私が連れて行ったみたいになるのは、嫌だ。私の勝手とかより、責任がある。あなたに死んでほしくないから、OKを出して軽く付き合ったり出来ないよ。  

2月7日 ずっとあなたと笑っていたいよ。でも、私の明るい発言が、あなたを誘ってしまったのかな。大好きだから、一緒にはいられない。あなたには、未来があるから。    

2月8日 あなたが、私とじゃなくても、そうやって笑いあえる大好きなひとを見つけてくれることが私の願い。嫌いじゃないよ。私は、あなたのことをずっと。 

2月9日 嘘ついて離れた方がいいのかな、って思う。それなら内緒でしろよ、って話なんだけど。私も、私の気持ちに嘘ついて、あなたも、また傷ついて。本当にあなたが幸せになれる道を、探す。

2月10日 私がいなくなっても、あなたは受け入れて、次の道へ進めるのかな?ずっと一緒にいられない。ごめん。

2月11日 あなたに希望を与えたかった。でもそれは間違いだったのかもしれない。やり方が悪かったのかな。でも、私の最善の選択だった。高層ビルから落とすような別れにはしたくない。あなたの心と、命を。私に用意されている時間で、なんとかするね。 

2月12日 あなたが大好きだから、あなたとはいられない。もっと早くに離れる方がよかったのかな。でもそうしていたら、あなたはこんなに明るくなってくれなかったよね。 

2月13日 あなたといることが、私の源であって、あなたも私を必要としてくれた。あなたのおかげで、楽しかったよ。私の人生!

2月14日 忘れないでいい。胸に抱いたまま、ちゃんと進む。心に引っかかっているものは、きっと自分が取りたくないままだから。前に進んで! 

2月15日 ずっと一緒にいられたらいいのにね。私も願い続けるよ。  

2月16日 ひとの辛さをわかれたら、心から共感できるひととなる。頑張らなくていいよ、休んでいいよ。そう芯から言えるひととなれる。

2月17日 もうすぐ星が消えるとしたら?私はよく思う。もうその星は姿を現さない。そして憂いに暮れて、立ち直るために、また星を探すんだよ。

2月18日 今まで、ありがとう。これからも、よろしくね。あなたの心の中から、ずっと、ずっと、 応援しているよ! 

2月19日 悲しいことも、苦しいことも、その全てに、ありがとうを。あなたと過ごした日々、忘れたくない。たとえ痛くとも、確かに温かいこと。

2月20日 愛しくて、愛しくて、切なくて。想うほどに、胸は締め付けられ、心は痛み、滅んでいく。でも、なんでだろ。その感覚さえも愛おしい。これが心、なんだね。 

2月21日 負のエネルギーは、楽しいことより、力をもつ。負けるな、これからの幸せのため。あなたにもちゃんとある、未来のために。

2月22日 その問題を遠くに放り投げて、もう自分は関わりを、止める手もある。向き合えないなら、相手のためにもなると。でも、あなたはこの世にひとり。私もこの世にひとり。そして、特別な存在であることよ。

2月23日 一緒には生きていけない。そう伝えるのが苦しい。でも、今伝えなければ、もっとあなたの未来を苦しめることになる。

2月24日 私はどうしたら正解だったのだろうとよく思う。でも、テストに正解はあっても、人生に正解はないんだ。どの道を選んでもそのときの自分が幸せで信じる道を進んでいく。だから自分を信じた道を行けばいい。そのとき正しいと信じたのだから、後悔する必要は一切ない。 

2月25日 あなたの思いは嬉しい。でも、あなたのために、違うひとがいいと思うんだ。 

2月26日 私は、断りたい訳じゃない。そういう発言があなたを余計に誘ってしまうのだろうけど、嘘をついて断って、あなたがもし死んでしまって、そうなると哀しい。私も、私の気持ちに偽りなくいたい。だから、好きだけど、恋人として、付き合えない。これが私の答え。 

2月27日 もし私が地獄じゃなくて天国に行けたら、あなたのそばにおりて見守りたい。死ぬなよー!生きろー!幸せになれー!って叫ぶ声も、私の姿も、あなたには届かないだろうな。あ、でも、まだ私は生きるから!心配させちゃったらごめんね! 

2月28日 あなたとノートを続けて、ちょっとずつ私たちはわかりあえた気がする。そしてあなたの頭の中の思考も、気づいてないかもしれないけど、少しは楽になってると思うよ!あなたを見ていて、そう思う。

2月29日 あなたが私に依存してしまったのは、私の軽い発言のせい。今まで不幸だったあなたに、幸せになってほしいと、私が思いすぎた。私も、あなただからこんなに行動した。でも、結果、あなたは私しか頼るひとがいなくなってしまった。私があなたを地下100階から地上100階に飛ばして、今度は叩き落とそうとしてるんだね。私がいなくなって元に戻るだけだとしても、落下の傷はあなたに残ってしまうと思う。責任をとって、私があなたが心を痛めないクッションを作るよ! 

追伸。 私は、あなたが心配。付き合えない、でもあなたのことは、嫌じゃないよ。あなたから距離を置きたい訳でもない。でも、違う意味でそうした方がいいのかな。 

再追伸。
私がいなくても、生きてほしい。あなたは、何があっても、幸せであってね。死なないで。あなたには、生きてほしい。最後の願い。
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