生きたくても生きられない君と生きたくないのに生かされる僕の一年間ノート

第2章 7月。正直、 君が羨ましい。ごめん。〜交換日〜

7月31日交換 〜小児科〜 
「……。」 
「君だろ。気づいてるよ。さすがに毎回も忍び足でも。」
「バレたかー!いつも同じ場所だとダメなのかなー。場所変える?」
「そのために変えなくてよろしい。」
「ちぇっ!今回は、何書いたの?」 
「先に謝っておく。君を傷つけてしまうような内容だ。」 
「わかってて書いたの?」 
「君に嘘の気持ちで、語り合いたくなかったから、書くしかなかった。」 
「なるほどね。わかった!先に傷つく準備が出来た!ありがとう!」 
「君は生まれつき楽観的なんだろうなー。ところで傷ついて泣かないでよ、困るから。」 
「へえ!困るんだ!書いた本人のくせにー。」 
「書かざるを得なかった僕の気持ちを察してくれ。」 
「あなたって、面白いひと!」 
「どこが。いたって真面目だよ。」 
「そういう意味じゃないー!いつかわかるさ。」 
「なんだよ。でも、僕も君といると、生きてるの、ちょっと楽。君は面白い。」 
「お褒めにつかまつり、ありがとう!」 
「この今月のノートの内容で、君は僕のことを嫌いになるかもしれない。」 
「そうかな?大丈夫だと思うよ!私はあなたより心が強いから!」 
「まあ、そうか。嫌われないことを、切に祈っておくよ。じゃあ、また。」 
「うん、安心して!嫌いにはならないから、ばいばい!」
< 7 / 28 >

この作品をシェア

pagetop