秘密のアフタースクール
「もう遅いのに、一人で何してるんだよ?」

そんなことを言われても…。

兄の営むカフェバーで、手伝いという名目でバイトをして帰ってきたところだったが、高校生という立場上、それは大っぴらに出来ない。

「暇だったんで、ちょっと散歩を」

そう答えると、

「暇って…」

青年は、少し呆れたように言った。

「そちらこそ、どうしたんです?」

相手が誰かもわからないのに、とりあえずそう尋ねてみた。
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