秘密のアフタースクール
ごく普通に話したものの…彼は一体誰だったのだろう?

私は、お世辞にも愛想のいいタイプではないが、家族全員が、それぞれ自営業をしており、人脈が命である。

その、仕事の関係者らに顔を知られているので、迂闊に、

「どちら様ですか?」

などと聞くことも出来ない。

今の男性は、恐らくカフェバーの客ではなさそうだ。

そもそも、カフェバーの客だったら、私のことを春畑さんという呼び方はしないだろう。

自宅に戻り、さっさとシャワーを浴びると、深夜ラジオを聴きながら眠りに落ちた。
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