「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
『子どものこともいいけど、ほかに大事なことがあるでしょう?』

「そうだな。城の復興には時間がかかるだろうし、俺が皇位を継ぐ話が本気なら、その発表にも準備が必要だ」

「少しでも早く元通りになるように私も頑張ります」

「そういう話ではなくてな」

 ジークハルトは苦笑してエレオノールの肩に顎をのせた。

 そのまま抱き寄せると、自然と唇が耳に近づく。

「結婚式はすべてが終わった後になる。待たせることになるが、大丈夫か?」

「いつまででも待ちます」

 上空の空気は冷たいのに、エレオノールの頬は熱くなっていた。

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