「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
 あきれるエレオノールに向かってリュースが鳴き声を上げる。

「みゃあ、みゃあ」

「なんだ?」

「この首飾りが欲しいみたいです。リュースもこういうものが好きなのね。もしかしてボタンもそういう理由でかじっていたのかしら」

「やめてくれ。国庫を圧迫するのはシュルーシュカだけでいい」

 おねだりをするリュースだが、今回ばかりは聞いてもらえない。

 いつまで経っても自分の思い通りにならず不満げに鳴くも、肝心のふたりはとっくに自分たちの世界に浸っていた。



 式は盛大に終わった。

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