【完結】スキャンダラスな愛され契約~危険な魅力の幼馴染の愛は重い~
「うん、瑛二くん。私も、瑛二くんと夫婦になりたいよ。この子の、両親として生きていきたい」

 はっきりとそう告げれば、瑛二くんがようやく笑ってくれた。それに、ほっと胸を撫でおろす。

「……みつば。好きだよ」

 彼がそう告げてくれるのは、嬉しい。けど、それ以上に私は彼に甘えているのだろう。

 それがわかるからこそ、私はようやく言葉を口にする。彼に、伝えなくちゃいけない言葉を。

「……私も、好き。大好き」

 今はそれが精いっぱいだけど。いつかきっと。

 はっきりと言えると確信している。――愛してるって。
< 51 / 55 >

この作品をシェア

pagetop