【完結】スキャンダラスな愛され契約~危険な魅力の幼馴染の愛は重い~
第4話 海の底よりもずっと深い、危険な愛にほだされました
 細美さんとの一件。私の妊娠が判明してから、一年と少しが経って。

 私と瑛二くんの間には、男の子が生まれた。瑞生(みずき)と名付けた息子は、すくすくと成長している。

 とっても可愛い、私と瑛二くんの大切な子。

「……ねぇねぇ、瑛二くん」

 ふと、瑛二くんに引っ付いて、そう声をかけてみる。

 今、瑞生は零一くんが面倒を見ている。なんでも、甥っ子が可愛くてたまらないそうだ。

 合わせ、最近二人で過ごせていないだろうと、気を遣ってくれた。

「なんだ」
「ううん、呼んでみただけ」

 あの後、瑛二くんは俳優のお仕事は控えめにしつつも、続行することになった。

 その代わりと、俳優のお仕事がないときは零一くんの手伝いとして、呉服屋で働いている。

 毎回こき使われているって、よく愚痴を呟いていた。
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