出会った彼は
「ママ…。」
「ママとはぐれちゃったの?」
そう聞くと、女の子はゆっくりと頷く。年齢的に見ても5歳くらいかな。
このまま放置するわけにもいかないし、迷子センターにでも連れて行った方が良さそうだな。
「一緒にママ探そうか。」
こくりと頷く女の子。
「お名前は?」
「結衣《ゆい》…。お姉ちゃんは?」
「私は芽依だよ。結衣ちゃん、ママきっとすぐ見つかるから泣かないで。」
結衣ちゃんと手を繋いで、ショッピングモールの迷子センターを目指す。
迷子センターに行くまでに、子どもを探していそうな人を探してみたけどそれらしき人は見当たらない。
涼太くんと待ち合わせをしていた広場を通り過ぎようとした時。
「結衣~!!」
女性の声が聞こえて振り返る。その声に、隣にいた結衣ちゃんも反応する。
「ママ~!」