日常を返せ!
「こんにちは、わたしはデスゲームの主催者です。今回、映像の七人に殺し合いをしてもらいます」

「え、何ドッキリ?」

「新田、ドラマデビューか? 羨ましい〜」

 多田の冷やかしにクラス全員がクスクス笑うが、それをかき消すように銃声が鳴り響いた。

 クラスメイトたちが驚いて画面に視線を向けると、神崎が頭を撃ち抜かれて殺されていた。

 うまい具合に羽間が殺された瞬間を消している。

「嘘、これCGよね」

「うわグロ過ぎる……」

「CGではなく、本物の人間です。ただいま死体になりましたが」

「ねぇ、悪い冗談やめてよ。俺たちにこんなの見せて、何をさせたいんだよ」

「皆さんには新田明良様の手助けをしてほしいのです」

「手助け?」

「まずこのデスゲームの説明を致します」

 主催者はそう言って簡単なイラストと共に説明を始める。

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