首筋に噛み跡②ー彼女には、ウソはつけないー
だが、彼女にバレてしまった……
今日この頃。
いつも、一緒に登校していた時。
この日は特に暑かった。凄くむさ苦しい暑さだった。
ついに吸血鬼の発作が出てしまったのだ。
何度かはあったでも、彼女の前では初めてだった。
「明利?!顔色悪いよ?!大丈夫?!」
「ふぅ……ッ無理……かも」
「木陰にいこう」
木の木陰に移動。
「どう?少しは」
「へい……き」
「嘘」
「はぁ……え?」
「私の血……吸って?」
「?!おま……」
「幼なじみで彼女の私を舐めちゃ困るね!」
「ふ、そうだよな。ずーっと、……一緒に居るから……分かるよな」
「あったりまえよ」
「じゃあ、遠慮なく……______」
彼女には、嘘はつけないか……あー、美味し。
愛した彼女の血は絶品だな。
みんな、嘘はつかない方がいいぞ。
明利より。
ー❦ℯꫛᎴ❧ー