❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
我妻はひとみの妊娠を父親である我妻組長に報告した。

「失礼致します、ご報告があり、伺いました」

「ひとみさんは元気に過ごしているかな」

「はい、おかげさまで」

「そうか、泣かせることはするなよ、それで報告とはなんだ」

「自分とひとみに子供が授かりました」

「なんと、本当か」
「はい」

「それはめでたい」

我妻組長は涙を堪えながら頷いていた。

力也はその様子をひとみに話した。

「親父、すごく喜んでたよ」

「そうですか、よかったです」

「それが、涙を堪えて頷いてた」

「きっと、母のことを思ってくれたんですね」

「えっ、ひとみのお母さん?どう言うこと?」

「力也さんはご存知無かったのですか」

力也はなんのことか、全くわからなかった。

「力也さんのお父様が私の母を愛して頂いた過去があったんです」

力也は驚きを隠せなかった。

「私も伺った時はびっくりしました」

「それで、どうなったの」

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