❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
第十章 山城とくるみの再会
ドアが開いた気配で、山城はくるみに銃を向けた。

「誰だ」

「お電話頂いたくるみです、迎えにきました、銃を納めてください」

半年監禁されていた山城は、山城組若頭としての貫禄ある姿は微塵もなかった。

山城はくるみに言われた通り、銃をしまった。

「私が泊まっている、ホテルに行きましょう」

くるみは山城を連れてホテルに戻った。

山城にお風呂に入るように促した。

髪は伸び放題で、髭も長くなっていた。

山城は警戒していた。

それはそうだろう、半年も監禁されていたら、精神が壊れてもおかしくない。

元々、極道の世界で生きてきたためか、弱々しい感じはなかった。

くるみはじっと山城に見つめられて、俯いた。

「俺のスマホにお前の名前が一番多かった、お前はどんな関係だ」

「私、以前借金があって、付き合っていた人に騙されたんです、それを山城さんが借金を全部払ってくれて、その代わり俺の女になれって」

山城は考えていた。

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