❤️お前に惚れた～極道の一途すぎる愛

「はあ？嘘に決まってるだろう、俺は極道だ、お前ごときに本気になるわけないだろう、全ては俺の筋書き通りだ、俺は山城組を抜けたかった、そのためだったらなんでも利用するさ」

「山城さん」

くるみは涙が頬を伝わった。

「お前は我妻を愛しているんだろう、これからは我妻に可愛がってもらえ」

(くるみ、俺はお前のためなら死ねる、我妻に守ってもらうんだ、俺はお前だけを愛している)

「俺の前に二度と姿を見せるんじゃねえ、我妻、早く連れて行け」

「山城さん、嘘ですよね」

「ああ、お前に言った言葉は全て嘘だ、うぜえんだよ、わからねえか、さっさと消えてくれ」

結城はくるみを抱えて、その場を去ろうとした。

我妻は車椅子で前に進み出た。

「本浜圭子さん、もう二度とひとみに手出しはしないと約束してください、もし、約束を守れないようなら、我妻組と本浜組の抗争に発展します、山城組との合併がないのなら、本浜組が我妻組に勝てる見込みはありません、そちらの山城裕太郎とよく話あってください」