強引社長は才色兼備のOLにご執心 ~そのキス、どういうつもりですか?~
「お加減が良くなったようで何よりです。 その様子なら来週の仙台出張も問題無さそうですね」
「やっぱその話? 芹澤が俺を案じて声をかけにくるわけないか〜」
昨日はそれでご自宅まで伺いましたけどね。宣言通り、寝て治ったなら必要ないでしょうが。
「営業と企画部の方から書類が来てます。出張はもう来週なので、その書類の確認が最優先事項です」
「出張なー、いっこお願いがあるんだけどさ」
社長がチェアに背を預け、引き出しから取り出した書類を片手ににやりと口角を上げる。私は嫌な予感に顔を引き攣らせた。
「芹澤も同行してくれない? 今回は仙台支社発足の大事な機会だから、何かと1人じゃ手が回らないと思うんだよ」
「桐谷部長もご一緒ではないですか。企画部の清水さんも。人員は足りてると思いますが」
「プラス、秘書的なことやってくれる人がいたらもっと捗るなーって。芹澤はずっと俺の補佐みたいなのしてくれてるし、適任だろ? 俺と桐谷さんと清水、それに芹澤なら男女比もちょうどいいしさ」
社長は私に仕事の依頼をしているつもりなのだ。実際、会話だけ聞けばその通り。上司の出張に秘書として同行を求められているだけ。でも腹積もりがそれだけじゃないって、顔を見れば分かる。
男女比とか、出張に関係ないっての!
ふふん、ともっともらしいことを言ったと余裕の笑みを浮かべる社長。そういうスタンスでこられたら、前提として部下の私は断る術がない。
「…分かりました。今週中にスケジュールを整えます」
「おう、頼むぞ! 俺が振った仕事は基本後回しでいいからな〜」
「やっぱその話? 芹澤が俺を案じて声をかけにくるわけないか〜」
昨日はそれでご自宅まで伺いましたけどね。宣言通り、寝て治ったなら必要ないでしょうが。
「営業と企画部の方から書類が来てます。出張はもう来週なので、その書類の確認が最優先事項です」
「出張なー、いっこお願いがあるんだけどさ」
社長がチェアに背を預け、引き出しから取り出した書類を片手ににやりと口角を上げる。私は嫌な予感に顔を引き攣らせた。
「芹澤も同行してくれない? 今回は仙台支社発足の大事な機会だから、何かと1人じゃ手が回らないと思うんだよ」
「桐谷部長もご一緒ではないですか。企画部の清水さんも。人員は足りてると思いますが」
「プラス、秘書的なことやってくれる人がいたらもっと捗るなーって。芹澤はずっと俺の補佐みたいなのしてくれてるし、適任だろ? 俺と桐谷さんと清水、それに芹澤なら男女比もちょうどいいしさ」
社長は私に仕事の依頼をしているつもりなのだ。実際、会話だけ聞けばその通り。上司の出張に秘書として同行を求められているだけ。でも腹積もりがそれだけじゃないって、顔を見れば分かる。
男女比とか、出張に関係ないっての!
ふふん、ともっともらしいことを言ったと余裕の笑みを浮かべる社長。そういうスタンスでこられたら、前提として部下の私は断る術がない。
「…分かりました。今週中にスケジュールを整えます」
「おう、頼むぞ! 俺が振った仕事は基本後回しでいいからな〜」