強引社長は才色兼備のOLにご執心 ~そのキス、どういうつもりですか?~
そのどれも声にはならなくて、かろうじて絞り出した声は電話の向こうに聞こえただろうか。
湊の気持ちが私から離れていることに、気づかなかった自分の呑気さに呆れる。思い出せば芋づる式に出てくる。一緒にいる時ずっとスマホを気にしていたこと、メッセージの返信が極端に遅いこと……全部仕事が忙しいんだと思ってた。
『涼、怒ってる?』
「怒って…ないよ」
私は怒っていない。浮気されて、相手を妊娠までさせた湊のことを憎んでもいない。湊がため息を着くのが電話口に聞こえた。
『涼は俺のこと好きだった? 俺が…浮気したって分かっても、涼はあんまり落ち込まないんじゃないかって、…』
「どういう…こと? 何が言いたいの」
『涼はしっかりしてるから、気が弱い俺は涼に甘えてた。涼の頼りになるところ、好きだった。でもね、俺は涼が怒ってるところや泣いてるところ、見たことないよ。弱みみたいなのを、見せてくれないのが寂しかった』
湊の気持ちが私から離れていることに、気づかなかった自分の呑気さに呆れる。思い出せば芋づる式に出てくる。一緒にいる時ずっとスマホを気にしていたこと、メッセージの返信が極端に遅いこと……全部仕事が忙しいんだと思ってた。
『涼、怒ってる?』
「怒って…ないよ」
私は怒っていない。浮気されて、相手を妊娠までさせた湊のことを憎んでもいない。湊がため息を着くのが電話口に聞こえた。
『涼は俺のこと好きだった? 俺が…浮気したって分かっても、涼はあんまり落ち込まないんじゃないかって、…』
「どういう…こと? 何が言いたいの」
『涼はしっかりしてるから、気が弱い俺は涼に甘えてた。涼の頼りになるところ、好きだった。でもね、俺は涼が怒ってるところや泣いてるところ、見たことないよ。弱みみたいなのを、見せてくれないのが寂しかった』