◇Clown Act◇⇧
「日下部く……イース……」
声がきちんと出ていたか分からないが、ほとんど無自覚に起き上がろうと動いていた。
ふたりは大丈夫だろうか。
まだ使える右手を床につけば
────パチンッ!!!
さっき聞いた何倍も突き抜けるような指を鳴らす音が響き渡った。
顔を持ち上げる。
喉がヒュッと締まるのを感じた。
冷たい業火を纏う
怒気一色をたたえたイースの姿があった。
その手には、男子生徒とまったく同じ刃物が握られている。
いや、刃物というより……剣?