このたび聖女様の契約母となりましたが、堅物毒舌宰相閣下の溺愛はお断りいたします! と思っていたはずなのに
そう、イリヤがクライブと出会ったのは、十時間ほど前だろうか。
「それが問題か? 人を好きになるのに、時間が必要だとでも言うのか?」
身体から始まってはいけないのかと、言いたそうな目をしている。そういう場合もあるかもしれないが、イリヤとしてはそれを望んでいない。
「そうですね。時間をかけて相手を知り、そこから愛情が生まれていくのかと」
「……わかった」
そこでクライブがシャツを脱ぐと、引き締まった胸元が露わになった。腹部にも程よく筋肉がついており、性別の違いを見せつけられる裸体である。
「時間はやる。……だから、オレを知って、オレを好きになれ」
いったい何を言っているのか、わけがわからない。
イリヤの頭は混乱した。
――ドン!
その結果、彼女の魔法が暴走した。
「それが問題か? 人を好きになるのに、時間が必要だとでも言うのか?」
身体から始まってはいけないのかと、言いたそうな目をしている。そういう場合もあるかもしれないが、イリヤとしてはそれを望んでいない。
「そうですね。時間をかけて相手を知り、そこから愛情が生まれていくのかと」
「……わかった」
そこでクライブがシャツを脱ぐと、引き締まった胸元が露わになった。腹部にも程よく筋肉がついており、性別の違いを見せつけられる裸体である。
「時間はやる。……だから、オレを知って、オレを好きになれ」
いったい何を言っているのか、わけがわからない。
イリヤの頭は混乱した。
――ドン!
その結果、彼女の魔法が暴走した。