身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
「や、別に。ただの知り合いってだけだよ……」



私の返答に、あたりが騒然となった。



「ええ~~っ⁉ 嘘でしょ⁉」



「本当だって。信じてよ……」



「じゃっ……、じゃあ棗さんとは? 大河さんとはどうなの? 昨日は大河さんにお姫様抱っこしてもらってたよね⁉」



「理音さんにはもう会った? どんな人だった⁉」



「あの4人といつ知り合ったの⁉」



「仲良くなったきっかけって何?」



と、大勢の女子からの質問の嵐は止まず。



その後も休み時間になるたびに、私はぐるっと周りを囲まれ、一葉さんたちのことを聞かれまくる1日だった。



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