余命宣告を受け、それでも生きるために。

羽花said
7月中旬*_

真夏の太陽が照り付ける道を、汗を流しながらゆっくり歩く。
普通の人より約3ヶ月遅い登校。

ガラッ_

羽花「涼しい...。」

家から近い最寄り駅について待合室に入ると、冷房が効いていた。

橘「おはよう!羽花ちゃん!」

待合室の扉から顔を覗かせて挨拶をした橘さん。
この人はここの駅員さんで、中学生の時何度か助けてもらったから、顔見知り。

羽花「おはようございます!橘さん!」

橘「3ヶ月くらい見なかったから心配したよ」

羽花「あぁ、入院してたんです。」

橘「そうなんだ、もう良くなったんだね!良かった!」

羽花「はい!ありがとうございます!」

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