生徒会室での甘い時間は刺激的ーオメガバースー

2



________……

翌日。


「ねぇ、見て?道永くんだよ〜ぉ!朝から見られるなんてレアじゃん?!」

「確かに!前は見なかったけど、最近は見るようになったよね!」

「あのイケメン3人の仲に加わったって話しだよ?」

「そ・れ・に…道永くん、生徒会に入ったらしい!」

「え!そうなの?!知らなかった( ̄▽ ̄;)」



そんな話し声が俺の耳に聞こえて来た。


え、俺ってそんなに…噂立ってんの?

うっわ、面倒くさ。


相変わらず、人間臭。


ん?野獣の2人の匂いまでもが近づいてくる。

ビクッ

体が、反応する。

俺…抑えられなくなったのか?

それにしてもここから逃げた方がいいな。

まだ、俺が正気を保てる間に。

危険な匂いも漂ってくるし。


たが、気づくのが1歩遅かった……



「おはよ!道永くん!」

満面な微笑み。

「朝から元気そうで良かったε-(´∀`;)ホッ」

「元気に見えるか?」

「元気じゃないの•́ω•̀)?」

「当たり前だろ」

「なんで、そんなに怒ってるの?あ〜もしかして!抑え効かないのかな?」

「分かってるなら言うな」

「そうか、そうか〜ぁ」


俺は2人に連れられて例の生徒会室へと向かった。


ピシャリ

戸が閉められた。


「______さぁ、始めようか。道永くん_____」


また、そこで意識が遠のいた。


気づけば…ベットの上。

俺の体には、くっきりと歯型と吸血の跡がついていた。


「今日も、最高だったよ」


俺は、目を腕で隠す。

「俺、明日から学校来なくていいか」

「どうして?」

「体が持たねぇ」


「なら…これ。使って見る?道永くん」

天使と呼ばれている満(みつる)は、どこからともなく現れた。

手には白い粒の薬を持っている。

「でも、一時的にしか効果は見えないよ。でも、この薬は強力だから本当に必要な時にでも使って?」

満は、俺に渡した。

「ありがとう。使わせて貰う」

その貰った薬を見ながら言う。

「発作みたいな治まりは、いつまで続くんだ?」

「パートナーが、現れるまで。かな?」

「そう、パートナー。この3人の内から選んでよ?」

「今じゃなきゃダメか?」

「苦しくなる前に早めに選んだ方が身のためだよ?俺にしとく?」

満は、俺の顎に手をやる。

ドキ

…え?なんだ?この感覚…野獣の2人と違って…なんか、優しい感じ。


「あ〜、道永くん。みっつーが口説いてる。めっずらしい」

「そうかもね。ねぇ、道永くん。僕にくれない?」

「別に構わないよ?( *¯ ³¯*)」

「ありがとう。じゃあ、2人とも」

「僕たちは出てきますから、どうぞ。ごゆっくり〜ぃ」


野獣2人は、生徒会室を後にした。

「さぁ〜、はじめようか。パートナーになる練習を_______」
< 4 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop