生徒会室での甘い時間は刺激的ーオメガバースー
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________……
翌日。
「ねぇ、見て?道永くんだよ〜ぉ!朝から見られるなんてレアじゃん?!」
「確かに!前は見なかったけど、最近は見るようになったよね!」
「あのイケメン3人の仲に加わったって話しだよ?」
「そ・れ・に…道永くん、生徒会に入ったらしい!」
「え!そうなの?!知らなかった( ̄▽ ̄;)」
そんな話し声が俺の耳に聞こえて来た。
え、俺ってそんなに…噂立ってんの?
うっわ、面倒くさ。
相変わらず、人間臭。
ん?野獣の2人の匂いまでもが近づいてくる。
ビクッ
体が、反応する。
俺…抑えられなくなったのか?
それにしてもここから逃げた方がいいな。
まだ、俺が正気を保てる間に。
危険な匂いも漂ってくるし。
たが、気づくのが1歩遅かった……
「おはよ!道永くん!」
満面な微笑み。
「朝から元気そうで良かったε-(´∀`;)ホッ」
「元気に見えるか?」
「元気じゃないの•́ω•̀)?」
「当たり前だろ」
「なんで、そんなに怒ってるの?あ〜もしかして!抑え効かないのかな?」
「分かってるなら言うな」
「そうか、そうか〜ぁ」
俺は2人に連れられて例の生徒会室へと向かった。
ピシャリ
戸が閉められた。
「______さぁ、始めようか。道永くん_____」
また、そこで意識が遠のいた。
気づけば…ベットの上。
俺の体には、くっきりと歯型と吸血の跡がついていた。
「今日も、最高だったよ」
俺は、目を腕で隠す。
「俺、明日から学校来なくていいか」
「どうして?」
「体が持たねぇ」
「なら…これ。使って見る?道永くん」
天使と呼ばれている満(みつる)は、どこからともなく現れた。
手には白い粒の薬を持っている。
「でも、一時的にしか効果は見えないよ。でも、この薬は強力だから本当に必要な時にでも使って?」
満は、俺に渡した。
「ありがとう。使わせて貰う」
その貰った薬を見ながら言う。
「発作みたいな治まりは、いつまで続くんだ?」
「パートナーが、現れるまで。かな?」
「そう、パートナー。この3人の内から選んでよ?」
「今じゃなきゃダメか?」
「苦しくなる前に早めに選んだ方が身のためだよ?俺にしとく?」
満は、俺の顎に手をやる。
ドキ
…え?なんだ?この感覚…野獣の2人と違って…なんか、優しい感じ。
「あ〜、道永くん。みっつーが口説いてる。めっずらしい」
「そうかもね。ねぇ、道永くん。僕にくれない?」
「別に構わないよ?( *¯ ³¯*)」
「ありがとう。じゃあ、2人とも」
「僕たちは出てきますから、どうぞ。ごゆっくり〜ぃ」
野獣2人は、生徒会室を後にした。
「さぁ〜、はじめようか。パートナーになる練習を_______」