黒い猫


まどろみの中、カチャリという音にまぶたを開ける。



聞きなれた開扉の音だ。



あの人が帰ってきたらしい。



重たい体を起こそうとすれば、黒い瞳がわたしの顔をのぞきこんでいた。



< 1 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop