❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛 第二部六年後再会
第四章 ひとみ、お前がいないとダメだ
それなのに、俺はなんてことをひとみに言ったんだ。
「会長、俺、帰りやす、力斗坊ちゃんの送り迎えはもう出来ないんですね」

テツはマンションを後にした。

力也は酒に溺れた。

部屋は荒れ放題、キッチンは汚れた食器が散乱していた。

結城は力也の最近の言動に何があったのか、不思議だった。

まさか、ひとみと力斗がマンションを出て行ったなど夢にも思わなかった。

その時、結城のスマホが鳴った。

力也を迎えに行ったテツからだった。

「アニキ、大変っす、早くきてください」

「なんだ、どうしたんだ」

結城は力也のマンションへ向かった。

結城は部屋に入ると、カーテンはしまったままで、部屋は暗い。

リビングのテーブルの上は酒の瓶が散乱していた。

「会長はどこにいるんだ」

テツは寝室で倒れている力也を見つけた。

「アニキ、大変っす、会長が……」

「会長、すごい熱だな、テツ、救急車」

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