❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛 第二部六年後再会
その時、力也が起き上がった。

「大丈夫だ、救急車なんて大袈裟だ」

「しかし、姐さんはどうなさったんですか」

力也は結城の問いに答えようとしなかった。

力也はベッドに倒れ込んだ。

「テツ、頭冷やすやつ買ってこい、後スポーツドリンクだ」

「へい」

力也は一人の生活がこんなにも不自由だとは思わなかった。

うたた寝をしていると、ひとみが必ず起こして、ベッドで寝るように促してくれた。

今はどうだ、うたた寝をしていると、朝までそのままだ。

食事もほとんど食べない。

酒ばかり飲んで、酔いが回るのが早い。

ひとみのありがたみを思い知らされた。

一番は、ひとみと力斗がいないと寂しい。

この六年間、どれほど、ひとみと力斗に支えられていたかわかった。

熱で力也は意識が朦朧としていた。







結城は力也を寝かせた。

テツにひとみのこと、力斗のことを確認した。

< 31 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop