嫌いな男がなぜか私を愛し始めました。
まるでリスのように口の中パンパンに貯めるので、つい笑みを溢してしまった。


相変わらず変わらないな、彩は。




別邸に着いてから、使用人たちに挨拶を済ませた彩が目の前に現れる。


「……」

「何?変だっていいたいの」


可愛い、そう思った。

というか美しい方が正しいかもしれない。


「馬子にも衣装だな」

「はぁ!?」


ぷんすか怒っている彩のことなんて無視して、手を引いていく。


「ねぇ!どこ連れてくの?」

「俺の部屋」

「はっ!?なんで!!」

「いいか、恋人なんだからこれから一日20分、スキンシップを取ることにする」

「……はぁ!?」



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