嫌いな男がなぜか私を愛し始めました。
一目惚れ
一日20分スキンシップ……!?そんなの、いいわけない!!
確かに私たちは婚約者になってしまったけれど、まだ湊人と触れるなんてしたくない。
ぐいぐい引かれていく腕。抵抗なんてできずにあっという間に湊人の部屋。
ソファに座った湊人の更に上に乗せられる。
「……お前って、見た目の割にふわふわしてるよな」
「な、何言ってんのばか!!」
めちゃくちゃ失礼だし……!!
ぎゅっと手首を握られる。
睨めっこしても、湊人は動じない。私のことなんて、好きじゃない。
「……ばかっ……」
「なんで泣いて……」
もう湊人のことなんて好きじゃない。大嫌いだ。
そのくせに結婚しなきゃいけないだなんて、余計に惨めになって、涙が止まらない。
手を振り払って部屋を出て行った。
長い廊下を走る。
「お待ちください」
誰かとすれ違ったと思えば声をかけられてしまった。
ぐちゃぐちゃな顔を隠しながら、「なんですか」
と聞く。
確かに私たちは婚約者になってしまったけれど、まだ湊人と触れるなんてしたくない。
ぐいぐい引かれていく腕。抵抗なんてできずにあっという間に湊人の部屋。
ソファに座った湊人の更に上に乗せられる。
「……お前って、見た目の割にふわふわしてるよな」
「な、何言ってんのばか!!」
めちゃくちゃ失礼だし……!!
ぎゅっと手首を握られる。
睨めっこしても、湊人は動じない。私のことなんて、好きじゃない。
「……ばかっ……」
「なんで泣いて……」
もう湊人のことなんて好きじゃない。大嫌いだ。
そのくせに結婚しなきゃいけないだなんて、余計に惨めになって、涙が止まらない。
手を振り払って部屋を出て行った。
長い廊下を走る。
「お待ちください」
誰かとすれ違ったと思えば声をかけられてしまった。
ぐちゃぐちゃな顔を隠しながら、「なんですか」
と聞く。