【シナリオ】サヨナラを歌う
芽生え
○ライブハウス・中(夜)
鈴香、キョロキョロする。
観客は全部で15人ほど。
日高「今日は完成したばっかりの新曲をやろうと思います」
鈴香、歌を聴いて大きく目を見開く。
○居酒屋・店の外(夜)
打ち上げ後、店からメンバーが次々と出てくる。
鈴香、そわそわしながら日高に駆け寄る。
鈴香「日高さん! あの、私の勘違いかもしれないですけど……今日の新曲って、もしかして、ファミレスとか電話で話した……?」
日高「(口角を上げて)どうだろうな~?」
と、はぐらかす。
鈴香「あ! ずるい!」
鈴香、日高が箱から取り出した煙草を奪い取る。
鈴香「これは没収です!」
日高「コラ、返せって! 最後の1本なんだよ!」
他のメンバーは2人を微笑ましく見守る。
小林、不機嫌そうに鈴香たちを見る。
小林「鈴、帰るぞ」
鈴香「あ、うん。ごめん。お疲れ様です」
鈴香、1人で行ってしまった小林を追いかける。
○住宅街(夜)
鈴香、横から小林の顔を覗き込む。
小林「なぁ。鈴って日高さんのこと好きなの?」
鈴香「えぇっ⁉ 違うよ、そんなんじゃ……」
鈴香の顔が赤くなり、小林の顔は曇る。
小林「やめとけよ。3Bって知らねーの? バンドマンは恋人には向かねーよ。第一、鈴なんて相手にされないに決まってんじゃん」
小林、隣を見ると鈴香が泣きそうな顔をしている。
小林「……(慌てて)ごめん。ちょっと言い過ぎた」
鈴香「(無理に明るく)そうだよね⁉ やだなぁ、わかってるよ!」
鈴香、精いっぱいの作り笑顔。
鈴香、キョロキョロする。
観客は全部で15人ほど。
日高「今日は完成したばっかりの新曲をやろうと思います」
鈴香、歌を聴いて大きく目を見開く。
○居酒屋・店の外(夜)
打ち上げ後、店からメンバーが次々と出てくる。
鈴香、そわそわしながら日高に駆け寄る。
鈴香「日高さん! あの、私の勘違いかもしれないですけど……今日の新曲って、もしかして、ファミレスとか電話で話した……?」
日高「(口角を上げて)どうだろうな~?」
と、はぐらかす。
鈴香「あ! ずるい!」
鈴香、日高が箱から取り出した煙草を奪い取る。
鈴香「これは没収です!」
日高「コラ、返せって! 最後の1本なんだよ!」
他のメンバーは2人を微笑ましく見守る。
小林、不機嫌そうに鈴香たちを見る。
小林「鈴、帰るぞ」
鈴香「あ、うん。ごめん。お疲れ様です」
鈴香、1人で行ってしまった小林を追いかける。
○住宅街(夜)
鈴香、横から小林の顔を覗き込む。
小林「なぁ。鈴って日高さんのこと好きなの?」
鈴香「えぇっ⁉ 違うよ、そんなんじゃ……」
鈴香の顔が赤くなり、小林の顔は曇る。
小林「やめとけよ。3Bって知らねーの? バンドマンは恋人には向かねーよ。第一、鈴なんて相手にされないに決まってんじゃん」
小林、隣を見ると鈴香が泣きそうな顔をしている。
小林「……(慌てて)ごめん。ちょっと言い過ぎた」
鈴香「(無理に明るく)そうだよね⁉ やだなぁ、わかってるよ!」
鈴香、精いっぱいの作り笑顔。