このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
「…見損なったぞ、澪。…相手がだれかすらわからないなんて」


お父さんは、完全にわたしのことを疑っている。

まさか、自分の娘がそこまでふしだらな女だったとは…とでも思っているのだろう。


でも、これでいいんだ。

この子がだれの子かさえ知られなければ。


そう思っていた、――そのとき。


「富士川社長、申し訳ございません…。澪さんの相手は、この僕です」


突然の名取くんの告白に、一瞬病室の中がしんと静まり返った。

だれもがそれを理解できず、口をぽかんと開けている。


わたしだってそうだ。


…どうして名取くん、そんなことを――。


「は…い?結弦くん、今…なんと?」

「ですから、澪さんのお腹の子の父親は僕です」

「なっ…名取くん…!!」


名取くんは、お父さんたちとわたしとの間に壁になるようにして立ちふさがる。
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