明日世界が終わっても、俺らはバスケをし続ける。

入学式!

「うぉおおお、ついに来た……高峰中学校!」
目の前には2棟に別れた校舎がドーン!
んでもって門がバーン!
それで木がそこら中にぶぁぁぁぁっ!
桜満開の超晴れ空!
横山太陽、今日も絶好調〜。
今日は中学校の入学式!
慣れない制服を着て、髪もちょっとだけセットした。
今日から中学生だー!!
「太陽〜! 写真撮るよー!」
母さんに呼ばれたから急いで向かう。
入学式の看板の前でピース✌︎
幼なじみの細木由真、綿宮鳴、西野桜介、俺の4人でパシャリ☆
3人とも俺と同じくミニバスをやってた。
由真は高峰台小の女バスキャプテンだったし、鳴は副キャプテン。
俺はもちろんキャプテン!
桜介はエースだったんだぜ!
「クラス分け楽しみだね〜!」
嬉しそうにはしゃぐ鳴の声でハッとする。
「そうだ! クラス分けだー!」
「たいよー待ってぇ〜!」
「おい走るなって、危ないから!」
「落ち着け〜! バカだと思われる〜」
ぎゃあぎゃあ騒ぎながら昇降口に走って、1組から順に名簿を目で追っていく。
「えーっと」
1組……ない。
2組も……ない。
3組……あっ!
「おぉ〜っ! おーすけと一緒だぁぁあっ!!」
反射で思わず桜介の背中をバンッと叩く。
「ウソ? ……ほんとだ! やったぁ……!!」
「あっ、うちも3組だ!」
「まって、鳴も! 鳴も3組っ」
マジか!?
「うぉっしゃぁぁあっ!!」
嬉しすぎてぴょんぴょん飛び跳ねる。
「そっか、台小から来た人って俺ら4人しかいないからじゃない?」
なるほど! 桜介あったまい〜!
「みんな台中行っちゃったもんね〜」
「しゃーねーよ! うちらはガックヘンコーってやつやってるんだからさ!」
ガックヘンコー?
なんだそれ。
「学区変更、ね。元々俺らの行く小学校はギリギリ高峰小だったんだよ」
えぇっ!? そうだったのか!?
「太陽……顔めっちゃウケるんだけど……w」
あぁん!? んだとぉっ!
「まぁまぁ太陽、落ち着いて?……俺らの住んでるとこからじゃ高峰小は遠いから、それよりも近い高峰台小に通うことになったんだ。小学校のときに学区変更すると、中学校はできなくなっちゃうから台中には行けなかったんだ」
ほへー……そうだったんだ……。全くわからん。
「太陽……お前全くわかってねぇだろ」
由真に頭を小突かれた。
……いてっ。
「新入生はクラスを確認したらこっちに並んでくださーい! 教室に行きまーす!」
あ、なんか呼ばれてる。
「なぁなんか呼ばれてるぞー?」
4人で3組の列に行くと、何人かがもう並んで喋ってた。
「うわわわ、人多いなぁ……」
「台小は2クラスしかないもんね〜。中学校4クラスとか倍で笑える」
桜介がなんか……怖いお顔にっ。
「大体揃ったら出発しまーす!」
中2らしき制服の男の人が案内してくれる。
「はい! 1年3組はここだよ。自分の番号の席に座って、全員揃うまで待っててね」
おぉ〜!
中学生っぽい教室……ではないか。
なんか小学校とあんま変わんねぇな。
机も一緒やん。
あっ、でもテレビでけぇ!
メダカいねぇ!
席多い!
「太陽、キョロキョロしない」
後ろの席の桜介が俺の背中をちょんっとつついてきた。
「桜介後ろなんだ!よっしゃ」
「俺らはいーけど……由真と鳴、周りに台小の子誰も居ないよ?」
由真は出席番号3番で、鳴は12番……。
俺は8番で桜介は9……。
誰も居ない!?
「ちょっ……可哀想だから俺行ってくるわ」
「バカバカやめろっ」
なんでとめるんだよ。我ながらいい考えだろ?
「バカヤロ、席ついて待ってろって言われたろ!」
え? そうだっけか?
桜介は苦笑いしながらはぁっとため息をついた。
そーいえば、隣の子ってどんな子だろ……?
ちらり。
……え"っ。
明るい茶髪に、長いまつ毛。焦げ茶色の目。
……モデルとかやってそー……。
可愛いけど彼女にはしたくねぇタイプ〜……。
そんなことを思ってたら、桜介に背中を強めに殴られた。
「ジロジロ見んな! 失礼だろっ」
おぅ……。
ぐっとガッツポーズを返す。
桜介は呆れたようにまたため息。
「あ、窓から校庭見える」
桜介の言葉に左を向く。
おぉっ! すげぇー!
桜の木がめちゃくちゃあるっ!
窓は開けちゃだめか……?
「だめだよ」
げっ……。
そのとき、教室のドアがガラリと開いて。
「おはようございます、皆さん。入学おめでとう」
ミルクティー色の髪をポニーテールに結ったクール系の女の人。
胸元には『森本舞華』のネームプレート。
なんて読むんだ?
「今日から皆さんの担任になります。もりもとまいかです。よろしく」
綺麗な字で黒板に文字を書く森本先生。
「じゃあみんな揃ったと思うので、今から体育館に移動します。出席番号順に廊下に並んでね」
体育館?
「なぁ桜介聞いたか?……体育館だって!」
「そーだね、落ち着こうね」
ぽんぽんっと頭を撫でられる。
「体育館だぞ!? バスケしほーだいじゃねーか!」
キラキラした目で桜介を見上げると、桜介は軽くため息をついて俺をくるりと180度回して前を向かせた。
「あとでたっぷり聞くから大人しくしててね」
耳元でひそっと囁かれて、ちょっとびっくり。
ウッキウキで俺らは体育館へ向かうのであった!
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