リングノート〜必ず君を甲子園に連れて行く〜
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______次の月曜日、
俺、海斗、烈、勇弥、そしてすずは、
朝練が終わった瞬間に走りだし、
1年の廊下に張られている順位表を見に行った。
「よしっ!」
初めにそう言ったのは海斗だった。
初めての10位以内に喜んでいる。
「俺は112位か。大体真ん中くらいだから、赤点はねーだろうな。」
そう言ったのは勇弥。
こいつはいつも平均点くらいだから、
赤点の心配はないだろう。
「えっ。ちょ、ちょ待てよ。俺、199位!!!初めての100番代!!え、俺これ赤点はねーよな?え、奇跡じゃね?ちょっと待てよ、夢じゃねーよな?!」
そううるさく騒ぐのは烈。
あれ、俺の名前がない。
俺はいつも250人中240番くらいなんだが、
俺の名前がどこにも見当たらない。
「翔!!ここっ!」
そうすずが指差す先を見ると、
「ひゃ、160位ぃ〜〜?!!!」
みんな驚いた顔をするけど、
俺が1番驚いている。
「翔っよかったね!!これなら赤点は絶対ないどころか、過去1の点数じゃない?!」
いや当たり前に過去一だ。
これまで俺は赤点しか取ったことがないんだ。
「あんた、元は頭いいのかもね!」
そうすずが言うが、確実にすずのおかげだ。
「すず、まじでありがとっ!!俺はバカだけどよ、お前の教え方がうますぎんだよ。お前が先生達よりわかりやすい説明を根気よく俺にしてくれたからよっ!」
まじで嬉しい、、、。
そこに、日野がやってきた。
「みんなおはよぉーっ!どうだった?私は、、、」
自分の名前を探す日野。
「え?!!50位?!!!どうしよう!すず!これ絶対すずのおかげだよ!!これまで毎回80位くらいだったのに!!」
そうすずの手をとって喜ぶ日野。
「んで、すずはどうだったんだよ。相変わらず10位以内か?」
俺がすずに聞く。
「私は、、、」
そう言って自分の名前を探し始めるすず。
俺の名前探す前に自分の探せよな。
そう思いながらみんなで一緒にすずの名前を探す。
「あった。」
海斗がそう言って指差した。
「26位、、、?」
みんなが驚いた。
今まですずは、クラス1位なのはもちろん、
学年順位も大概5位以内に入っていた。
すずは場の雰囲気を崩さないように笑顔で言う。
「私は大丈夫よ!それよりみんなの成績が上がったし、なにより翔、海斗、烈、勇弥、4人が赤点を回避できて本当に良かったっ!じゃ、私、今日日直だから先教室行くね!」
そう言って先に教室に走って行った。
「すずって本当にいいやつだよなぁ。みんなのために自分の勉強時間削ってよ。全く嫌な顔ひとつしないんだぜ。」
そう烈は言っていたけど、
俺にはすずが無理して笑っているように見えた。
「この方は?」
日野が海斗を見て言った。
「あ、こいつ、C組の松村海斗。翔とすずと同じ中学出身で、野球部のキャッチャー。」
そう勇弥が説明する。
「こいつすげーんだぜ。このルックスに野球も出来て頭も良くてよ。さすがに、イケメンで野球のできる翔くんも、頭まで良い海斗には敵わねーよな。」
そう言う烈に、
「うっせー、それはお前もだろ。」
俺は烈に言う。
その時海斗の顔が赤くなっていたことに
俺は全く気が付かなかった。
______次の月曜日、
俺、海斗、烈、勇弥、そしてすずは、
朝練が終わった瞬間に走りだし、
1年の廊下に張られている順位表を見に行った。
「よしっ!」
初めにそう言ったのは海斗だった。
初めての10位以内に喜んでいる。
「俺は112位か。大体真ん中くらいだから、赤点はねーだろうな。」
そう言ったのは勇弥。
こいつはいつも平均点くらいだから、
赤点の心配はないだろう。
「えっ。ちょ、ちょ待てよ。俺、199位!!!初めての100番代!!え、俺これ赤点はねーよな?え、奇跡じゃね?ちょっと待てよ、夢じゃねーよな?!」
そううるさく騒ぐのは烈。
あれ、俺の名前がない。
俺はいつも250人中240番くらいなんだが、
俺の名前がどこにも見当たらない。
「翔!!ここっ!」
そうすずが指差す先を見ると、
「ひゃ、160位ぃ〜〜?!!!」
みんな驚いた顔をするけど、
俺が1番驚いている。
「翔っよかったね!!これなら赤点は絶対ないどころか、過去1の点数じゃない?!」
いや当たり前に過去一だ。
これまで俺は赤点しか取ったことがないんだ。
「あんた、元は頭いいのかもね!」
そうすずが言うが、確実にすずのおかげだ。
「すず、まじでありがとっ!!俺はバカだけどよ、お前の教え方がうますぎんだよ。お前が先生達よりわかりやすい説明を根気よく俺にしてくれたからよっ!」
まじで嬉しい、、、。
そこに、日野がやってきた。
「みんなおはよぉーっ!どうだった?私は、、、」
自分の名前を探す日野。
「え?!!50位?!!!どうしよう!すず!これ絶対すずのおかげだよ!!これまで毎回80位くらいだったのに!!」
そうすずの手をとって喜ぶ日野。
「んで、すずはどうだったんだよ。相変わらず10位以内か?」
俺がすずに聞く。
「私は、、、」
そう言って自分の名前を探し始めるすず。
俺の名前探す前に自分の探せよな。
そう思いながらみんなで一緒にすずの名前を探す。
「あった。」
海斗がそう言って指差した。
「26位、、、?」
みんなが驚いた。
今まですずは、クラス1位なのはもちろん、
学年順位も大概5位以内に入っていた。
すずは場の雰囲気を崩さないように笑顔で言う。
「私は大丈夫よ!それよりみんなの成績が上がったし、なにより翔、海斗、烈、勇弥、4人が赤点を回避できて本当に良かったっ!じゃ、私、今日日直だから先教室行くね!」
そう言って先に教室に走って行った。
「すずって本当にいいやつだよなぁ。みんなのために自分の勉強時間削ってよ。全く嫌な顔ひとつしないんだぜ。」
そう烈は言っていたけど、
俺にはすずが無理して笑っているように見えた。
「この方は?」
日野が海斗を見て言った。
「あ、こいつ、C組の松村海斗。翔とすずと同じ中学出身で、野球部のキャッチャー。」
そう勇弥が説明する。
「こいつすげーんだぜ。このルックスに野球も出来て頭も良くてよ。さすがに、イケメンで野球のできる翔くんも、頭まで良い海斗には敵わねーよな。」
そう言う烈に、
「うっせー、それはお前もだろ。」
俺は烈に言う。
その時海斗の顔が赤くなっていたことに
俺は全く気が付かなかった。